2026年8月28日金曜日

⑦コストコのフードコートで食べすぎた日

㏚ 朝からなんとなく「今日はコストコに行きたい気分」だった。 特に買うものがあるわけじゃないのに、 あの広い店内を歩くと気分転換になるから不思議だ。 買い物を終えて、 カートを押しながらフードコートの前を通った瞬間、 鼻の奥にホットドッグの香りがふわっと届いた。 その時点で、もう負けていた気がする。 まずはホットドッグ。 紙に包まれたあのシンプルな見た目なのに、 ケチャップとマスタードを好きなだけかけられる自由が嬉しい。 一口かじった瞬間、 「やっぱりこれだ」と思った。 パンの柔らかさとソーセージの塩気がちょうどよくて、 気づけば半分以上食べていた。 そこで帰ればよかったのに、 視界の端に巨大なピザが入ってしまった。 チーズがとろっとしていて、 “食べていけ”と言われているような存在感。 誘惑に勝てるわけがない。 熱々のピザを持って席に戻り、 一口食べた瞬間、 ホットドッグの満足感が一瞬で上書きされた。 チーズの重さが嬉しいのに、 胃が少しだけ不安を訴えてくる。 そして最後のトドメがソフトクリーム。 「今日はやめておこう」と思ったのに、 列に並んでいる人を見たら自然と足が動いていた。 カップに盛られた白い渦が美しくて、 冷たさが口の中に広がる瞬間、 もう笑うしかなかった。 甘さがやさしいのに、 胃のキャパは完全に限界を迎えていた。 帰り道、 カートを押しながら自分にツッコミを入れた。 「なんで全部いったんだろう」 でも、後悔より満足感のほうが勝っている。 食べすぎたけれど、 なんだか“休日をちゃんと楽しんだ”気分になった。 コストコのフードコートは、 誘惑との戦いというより、 最初から勝ち目のない試合だった。 でも、たまにはこういう日があっていい。