2026年8月28日金曜日

⑨ピーマンとなすの味噌炒めが意外にうまくできた日

㏚ 夕方、冷蔵庫を開けたらピーマンとなすが中途半端に余っていた。 「これは味噌炒めだな」と思いながらまな板を出したものの、 なんとなく気分が乗らない。 でも、こういう“気乗りしない日”の料理が意外と成功することがある。 まずはなすを半月切りにして、 ピーマンを細切りに。 切りながら気づいたのは、 今日のなすはやけに水分が多くて、 断面がキラッと光っていたこと。 こういう日は炒めるととろっと仕上がる。 フライパンに油を入れて、 なすをしっかり焼きつけるように加熱。 ここまでは順調だったのに、 味噌だれを作る段階でやらかした。 味噌を大さじ1のつもりで入れたら、 勢い余って“山盛り大さじ1”になってしまった。 「あ、やばい」と思ったけれど、 もう戻せない。 みりんと醤油で薄めようとしたけれど、 混ぜた瞬間に“濃い色”が主張してきて不安になる。 そのまま野菜に絡めて弱火で煮絡める。 味噌の香りが強すぎる気がして、 途中で砂糖をほんの少しだけ足してみた。 すると、味噌の角がふっと丸くなって、 香りが落ち着いた。 料理って、こういう小さな調整で 一気にバランスが整うから面白い。 皿に盛ってひと口食べた瞬間、 思わず笑ってしまった。 「え、うまいじゃん…」 味噌の量を間違えたはずなのに、 なすのとろっとした甘さと、 ピーマンの軽い苦味がちょうどよくて、 濃いめの味噌がむしろ“定食屋の味”になっていた。 失敗したと思った瞬間の焦りも、 結果オーライの仕上がりも、 全部ひっくるめて今日の料理だったんだなと しみじみ思った。 料理は、 正解よりも“なんとかする力”のほうが大事なのかもしれない。 そんなことを考えた一日だった。